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チームデザインの眼

チームデザインの眼とは、

チームには、建築家・工務店・大工・職人・営業マンなどなど
各視点からデザインを見ているのです。

プレミアム賃貸®カトルカール帯広の概要・取組などを
デザインの眼からお話します。

 

Quatre-Quarts

 カトルカールとは、英国でのパウンドケーキのこと。由来は、小麦粉・バター・卵・砂糖を、それぞれ1ポンドずつ使って作ることから「パウンド」ケーキと名づけられました。フランス語ではカトル・カール(Quatre-Quarts)といい、「四分の四」の意味。 これも小麦粉、バター、砂糖、卵の4つの材料を同量ずつ使うことに由来する(4=1×4)ようです。


その意味を含んで、このカトルカール帯広シリーズの名前をつけました。カトルカール帯広も4つのエッセンスが入っています。それは、「煉瓦」「植栽」「外灯」・・・そして建てていただく「大工」さんのみなさんのことです(我ら大工←クリック)。とかち帯広の青い空をメインカラーとしています。

字体だけでも、LOGOだけでも、合わせても、プレミアム賃貸®カトルカール帯広シリーズとわかるロゴマークにしました。その気持ちをLOGOに込めてあります。

 

Design

 夏は35度を超え、冬は氷点下20度になる十勝。居住空間だけでなく、太陽の入遮、風の流れなどのエコにも配慮し細部に工夫を凝らしました。それは建物と地域(自然も含め)との関係、そこで生まれる「場所と人」「人と人」の関係の豊かさを考えることであり、人工物が生み出す「質の高い時間」のあり方を問うものであり、建物と空間のデザインに長期の時間軸を加え「場所の熟成」という概念を組み込み、地域と連動を図りました。

具体的には、よりコアなファンに認められる・求められる空間を考えました。それは、1人暮らしの女性から65歳以上のご夫婦までのご入居者が、「お洒落に住みこなせる」賃貸住宅です。

十勝の風土にあった雪の中に生える白い目字と煉瓦タイルで温かさを表現し、サイロを想わせるアールの壁がより一層建物を楽しく見せ、近隣住民・歩行者にも優しい建物と場所の地域コミュニティーの表現としました。

『想い』

 プレミアム賃貸®カトルカール帯広シリーズは、日々まちづくりと融合した賃貸住宅の新たな可能性への挑戦をしています。その基本は、建築家・工務店・大家の3者が「入居者と共に成長する場所づくり」意識を共有することから始めました。

それは、目先の利益の意識と効率ではなく、あえて手間暇をかけ、時を経っても古くならず、逆に地域に馴染み、熟成することを目指しました。具体的には、建物の地域における真の役割と価値を再認識し、正の資産としての賃貸住宅を次世代に渡すことであり、建物が時代の要求に合わせ細かく変化でき、役割を終えた時の解体までを想定しました。

2004年から設計をスタートし、2戸1棟の2LDKメゾネットから始まったシリーズは、4戸1棟の全戸角部屋の1LDKに展開し、2010年には、2階戸建、ユニバーサルデザイン平屋住宅が完成し、現在4エリア11棟25戸が完成し、「住まい方」にこだわる賃貸物件利用者の多様な要求への対応環境が整いました。

これからは、建物が、「家族の豊かな関係」を提案し、さらに「地域の歴史・記憶になる」「その住人が地域の財産になる」という目標を掲げ、年月を重ねるごとに、地域の歴史を感じる賃貸住宅になるように、日々試行錯誤を重ね研究します。

『共有』

"居住環境の質”にこだわる賃貸住宅の主な利用者である転勤者を中心に対象を想定しました。

1)単身用1LDKは、「街中に住む26歳OL、Aさんの気分」
2)2戸1棟メゾネット2LDKは、「4人家族で子供がまだ幼児、教育環境に気配りをする3
  2歳のママがいる家族」「夫婦で楽しむ37歳Cさん夫婦」
3)2階建て・ユニバーサルデザインエリアは、「同じ敷地で住める近居型賃貸住宅を求
  めるシルバー夫婦とその子家族」を想定しました。 

住宅は人生の貴重な時間の多くを過ごす大切な居場所です。そして、その居場所は自分以外の人(家族・友人など)とのコミュニケーションの場であり、地域(近隣居住者)との豊かな関係を生み出し、さらに、そこに住む人の「時間の質」と高める役割を担います。
しかし、賃貸物件の住人は、そういったこだわりを諦めざる負えない状況にありましたが、本シリーズがその要求への対応と、地域との豊かな関係構築を可能にし、豊かな住環境を提供したと感じております。

『想定』

 社会・文化および地球環境の視点から、賃貸の課題を考えると、次の点が見えてくる。
①利回り数値から「nLDK」の間取りを決めてしまい、住居の使いやすさ、生活の仕方への配慮が見えないこと。
②子育てにつながる多彩な住空間と遊び空間を備えたユニバーサルデザイン住宅が乏しいこと。
③家の中に共有のハレの場がないこと。
④Q値を考えた建材の利用と入居者の光熱費などエコを考えていないこと。
⑤老親と子世帯が「スープの冷めない距離」に住む近居型2世代住宅がないこと。
⑥防犯の仕組みが単に機械式になっていること。
などが、挙げられます。

そこで、プレミアム賃貸R カトルカール帯広シリーズは、子育てや高齢者など、家族の豊かな関係を生み出す間取りと生活動線に工夫を取り入れました。
冬至でも朝陽が入る建物の配置。加えてエコとQ値を考えた窓位置も欠かせません。そして再利用可能な、木柵を外周に使います。外灯は、深夜まで点灯し、コモン・コリドーが近隣意識を高めます。幼児のいる家族の安全にも配慮した歩車分離なども積極的に採用します。

単身者向けは、間取りを10パターン(反転を除く)作りました。より快適な生活ができる、工夫(クローゼット、シューズボックス、間取りなど)をしています。

ファミリータイプは、子育て応援賃貸(商標登録申請中)をテーマに、ママのストレスを解消する、工夫を間取りに取り入れています。

戸建エリアは、家族とその親が住める所まで想定した、使い易さを考えています。

さらに、この考えを、現場職人と会話を重ねることにより、その職人の仕事ぶりをブログで紹介し意識向上と責任の自覚を促します。

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