ルームアンドスタイル株式会社
我ら大工
当たり前を、積み重ねます・・・
答えは、すべて現場にある。
棟梁
佐藤信夫さん
2005,2006 ガーデンヒルズ
外壁にタイルを使っているのは長い目で見ても正解だと思う。
塗装費は馬鹿にならない。タイルは高級感もあり、耐久性もある。実に考えているし思い切ったものだ。住む側、お客さんにとっては価値があると思います。最近のオーナーには珍しく、賃貸アパートにこれだけお金をかけている人はそうは多くないだろう。
2007 ザ・テラス
今回も、外壁に国産のタイルを使っているのは正解です。タイルは前回同様inaxで高級感がある。今回も思い切ったものだ。常に住む側に立って作られている。商品ではなく作品として見ていただきたい。今回も賃貸にはない、造りを見てください。
大工
越田秀樹さん
1LDKタイプのエントランスにあるレンガを扇状に敷き並べることにしました。自分で仕上がりを図面化して、図の通りに作るには、苦労しました。入居者の方々にも
【ちょっと変わっている・凝っている・美しい…etc】
と思っていただいたら嬉しいです。
大工
馬場雅広さん
住む方々の側に立った「想い」を込めての「家造り」の大切さを再確認しました。オーナーの視点は鋭すぎ。恐ろしいほど気がつきます。
住む人にとっては見逃せない、外にないアパートだと思います。
アプローチや外観の美しさだけではなく、仕様のこだわり使い勝手もバラエティーあふれていて非の打ち所がありません。
大工
鈴木政夫さん
今回は、ツーバイフォーでの建築です。個人的には、長年の在来工法が好きです。アパートの内階段のメゾネットは、使い勝手がよくきちんとオーナーは、考えている。このザ・テラスは、境界部分が直接部屋と隣接していないし、きちんと壁をふかしているので、1軒屋と同じだから住む人にしたら最高だな。オーナーは考えているな。
大工
原田健介さん
2005、2006 ガーデンヒルズ
ここほど施主の意向が反映されたアパートは外にはないと思います。実際作業には「細かくてうるさいなぁ」と思うこともしばしば・・・。しかし、そういう中でこそ少しずつクライアントの建物に対する気持ちに感化され100%近く、現場で発揮できたのではないかと思っています。アプローチの木塀も必見です。
2007 ザ・テラス
ザ・テラスは、ガーデンヒルズの延長ではなく、新しい気持ちで取り組みました。作り手が味わえる楽しみが、住まれる方にも伝わるような仕事を・・・。入居される方々をはじめに、クライアントもそして、作る私たちも満足のいくアパートを作って行きたいと思います。
是非期待していてください。!
2008 ザ・テラス
今回も又つくづく前作の常識は通用しないことを痛感しました。
現場では、本当にこれがベストか、これで妥協していいのか?と自分の中で熟慮したものです。特に新たな試みのプチ対面カウンターなど、自分試しのいい機会も得ることができました。もちろん一人で何でもやってきた訳ではありません。安心して信頼できる仲間も自分の背中を押してくれる大きな原動力です。
クライアントの情熱についていくのがやっとですが、決して他には無い「カトルカールらしさ」にまた一歩近づいたと思います。
2009 プレミアフォート
8人のための8ルーム。そして、全ての部屋にテーマがある。そんなコンセプトからスタートしたプレミアフォート。いつもながらクライアントの要求は、レベルが高い。
でも、同じ視点で物事を見なければ、いいものなんか出来っこない。一口に同じ視点で・・・。なんて言ってもクライアントの考えている事は、ずっと上なので、何とかそれに追いつこうといつも必死です。
大体「この部屋には、こんなテーマがあります」なんて・・・普通の人は考えません。(笑) まして建物に対しての自分の考えを、何ページもファイルにして、大工全員に配るなんて、もっとありえません。でも、このクライアントはそれをする。こういうモノを造りたいという気持ちは伝わります。見える視点は、各々違えど、少なくとも同じ方向に見て進んでいる。そして、それがモノ造りにおいて一番大事な事だと思います。
それと同じくして取組んだのは、やっぱり「入居者のキモチ」です。
もうすでに出来上がってる図面に対して、さらにどうすればもっと使いやすくて、ヤサシイ部屋になるか・・・。
それはもう相変わらずクライアントと侃々諤々やりました。
だから、住んでいる方には大いに自慢していただきたい。
創った私たちも胸を張ってエバれる建物ですから。
次回も、もし出来たらこのチームでやっていけたらと思います。
当然更なる上を目指して。
2010 ティアラリーフ
「これが今回のコンセプトです。」 キター! 厚い!!
前回のプレミアフォート以上の企画資料。
毎年の恒例行事とは言えクライアントの熱心さには頭が下がる。
そして、その熱意に答えるべく私も「スィッチ」が入るのだ。
今回のティアラリーフは3棟。しかも戸建。
当然一筋縄でいくはずもない。
ちなみにこの3棟には1つ1つ名前があります。
M棟-ガレット
L棟-エクレール
R棟-クグロフ
全てスイーツの名前です。クライアントと相談してきめました。
その可愛らしい名前通り?この3棟も私たちの頭を悩ませてくれました。
まずガレット棟は、玄関上の屋根(通称リゾートルーフ)。
キレイに分割された4分の1Rの屋根をスッキリ見せるため、
くどくなりがちな玄関上屋根を破風と同色にし、出来る限り「線」と「面」を減らす収まりを考えました。
何度も、あっちの道路こっちの歩道からと角度を変えて見ながら、
納得するまで意見を出し合い、このカタチとなりました。
エクレール棟では、カトルカールシリーズ初の吹き抜けを、
どう魅力的にするか?が課題でした。
決して広いとは言えないスペースのなかでの吹き抜けですから、
より空間を大きく見せる工夫が必要です。
そこで手すり壁をギリギリまで下げ階段状に配置。
集成材の天板を手すり兼置き台としました。
が、そんな努力もクライアントの選んだ絶妙なクロス柄で、すっかり解消してしまうのでした。
そしてなんと言っても今回のメインは、クグロフ棟のアール部分です。基礎から屋根まで見た目インパクト大のアール。
この寸法は全て越田秀樹さんがCADでやってくれました。たぶんこの図面だけで100枚近くあったと思います。
そして、その図面寸法には必ずコンマ2ケタまで数字が入っていて・・・。つまり100分の1ミリまで計算で出してあった訳です。
で、私たちはこの100分の1ミリの意図を汲みながら、スミツケをし材をキザみ組立てました。特にアールの屋根は、勾配が複雑で一番難儀したトコですがみんなで知恵を出し合い、うまく収まりました。
まぁ、実はこの屋根部分だけはちょっと不安で、こっそり作業場で仮組して大丈夫か確かめたんですけどね。
いつも現場ではどこで妥協するかが問われます。
どの職種でもそうです。
「本当にこれでいいのか?」いつも自問自答です。
「この現場は特別なのです。」と前回書きましたが、
それはどの職人も限界まで頑張ってくれるからです。
だけど、それに甘えて大工がいい加減な仕事をする訳にはいかないのです。
だから今回私たちは100分の1ミリで妥協しました。
それを知った職人が「俺は無理。」と言わず「負けられないっしょ!」と頑張ってくれるのがもっと嬉しい。
こうやって出来上がったのがティアラリーフです。
みんなの職人魂で創りあげました。
おかげさまで、がんばった甲斐があったと言える建物になりました。
本当にありがとうございました。
2011 ザ・テラス
エリアブランド完成おめでとうございます。
今年も私たちはここで楽しい時間を過ごす事ができました。
今回のザ・テラスは戸建てのT棟と、2戸1棟の中央棟の計2棟。
基礎断熱、外壁の附加断熱など随所に新しい試みで建てられました。
T棟は去年のティアラリーフのクグロフ棟に似たデザインになっていますが今回はさらに吹き抜けを採用しました。
それに伴い構造上どうしてもキッチン横に柱を建てる必要があり
それをどう収めるかが課題でした。
とってつけたようなものにせず、スッキリ魅せるためには・・・・・。
こんな風に煮詰まっていると、オーナーは決まっていいアドバイスをしてくれます。
「逆に柱を建てるからこそできるいいデザインってのがあるんじゃない?」
うーん。さすがポジティブです。
過去幾度となくこんな問題にぶちあたっても、
この一言で、私は視点を変えて乗り越えていく事ができました。
結局、壁収納&マガジンラック、プチカウンター、キッチンライトのスイッチをまとめおもしろいオサマリになりました。
今回のザ・テラスでは、構造材として道産のカラマツ材を使用しました。またエコにも取り組むべく、附加断熱、、エコキュートを採用しました。
といっても普通の現場では何の関心も、もたないものです。
与えられた仕様がそうだからと、いつもどうりの仕事をするだけです。
でもこの現場はその意図を汲む努力を各々がします。
大工が「なるべくエコマークの入った製品を使おう」
とか、
「あまりゴミにならない、いい材料がある」
なんて言いながら仕事をしていると、
「この塗料は地球にやさしいんだよ」
とか
「この部材は高いけど環境にいいらしいよ」
なんて他の業者さんもみんな同調してくれます。
そういういい意味での連鎖・・・
つながりみたいなモノがここにはあります。
久しぶりに戦友(業者さんたち)に会うと、
「あの現場はえらく苦労したけど、やりがいがあっておもしろかったよ!」と笑顔で返すコトバがすばらしい!
そしてどんな小さな仕事でも、この現場に携われる事が職人のステータスだ!と私は思っています。
今までの全力に甘えることなく
高みを目指す努力を、私達はこれからも続けていきます。